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山岳ホラー・パニック漫画「モンキーピーク」ついて紹介の記事を書いていきます。

・表紙に描かれる魔猿との死闘(ファンタジー)
・極限状態で露わになる、人間の本性(リアル)

この2つが上手く融合した、ハラハラ・ドキドキさせられるパニック漫画です。

これを読んだ後だと、山キャンプも山登りもしたくなくなってしまうでしょう…。
でも、先の展開が気になって読まずにはいられないんですよね。

そんな、今までありそうでなかった漫画「モンキーピーク」の魅力を、ここで徹底解説していきます!

 

簡単なあらすじ

製薬会社に務める早乙女と社員一同は、社内の結束力を高めるため山岳レクリエーションに参加する。ある夜、山中で巨大な猿「魔猿」と出くわし、社員の1人が殺される。この魔猿の住む山で、早乙女たちは極限のサバイバルを余儀なくされる…。

 

キーポイント「魔猿とは?」

かつて、この土地を荒らす悪い猿がいた。
猿退治を請け負った武士は、猿たちを山頂から投げ捨てて殺した。
その日以来、付近の山々では「魔猿」が現れるようになり、人々を襲うようになった…。

・魔猿の正体とは…?
・人々を襲う目的とは…?

物語が進むにつれて、魔猿にまつわる謎が明らかになっていきます。

 

モンキーピークの魅力

大きく2つ挙げられます。

・魔猿の謎
・人間の本性

 

1:魔猿の謎

読み進めていくと分かりますが、魔猿はただの獣ではありません。

・罠を仕掛けて人間をおびき寄せる、狡猾さ
・躊躇なく人間を殺していく、残虐性

動物とは思えない行動を垣間見るたび、その正体・目的の謎がどんどん深まっていきます。
その正体は、「製薬会社に恨みを持つ人間(が変装した姿)ではないか?」と憶測が立つほど。
しかし、これはあくまで憶測です。
物語の中では、まったく正体不明で不気味な存在。
だからこそ、魔猿に興味をかき立てられずにはいられません!

山を知り尽くした魔猿は、人間以上に賢く、身体能力も高く、容赦なく人間を殺していきます。
読み進めたくなる魅力の1つは、魔猿の存在そのものと言えますね。

 

2:人間の本性

魔猿と同じくらい魅力的な描写は、極限状態に立たされた「人間の本性」。

目的地も分からず、毎晩魔猿に襲われ、さらに食料不足に陥れば、人間誰しもパニックに陥ります。
皆で協力しようと働きかける者、自分だけ生き残ろうとする者、イイ人と見せかけて裏切る者…。
まさに、パニック系漫画の真骨頂ですよね!
この心理描写が、モンキーピークはとっても上手いんです。

進撃の巨人みたいに、「皆で敵を倒そう!」というヒーローっぽさは一切ありません。
社員の誰もが、突き詰めればただ生き残りたくて行動しているんです。
そうしたリアルで緊迫感のある描写に、

「コイツはいい人間か?騙そうとしているのか…?」
「自分だったらこうするのに…」

と、読み進めていくうち、知らず知らずのうちに感情移入してしまいます。

 

まとめ

・魔猿を比喩にした、山や自然の怖さ
・人間の本性を描くことで、「協力すること」「信じること」を逆説的に考えさせられる内容

この2つに、私は魅力を感じずにはいられません!

・パニックホラーが好きな人
・サバイバル作品が好きな人
・サスペンス作品が好きな人

この記事で少しでも興味をかき立てられた人、全員に読んでほしい漫画です。
登山前には、決して読まないでくださいね。(笑)

 

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